病院見学でどこを見るべきか?
令和になりました。更新頻度は低めで参ります。
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早くも初夏の暑さですね!GWが終わってしまって、早速夏休みが恋しくなる時期となりました。
医学部だろうが何学部だろうが、低学年の夏休みは(テストさえなければ)旅に出たり遊んだりする絶好のチャンスです。思う存分遊ぶべきです。今のうちに!!!
学年が上がると(特に最終学年だと)マッチングに備えてあれこれしなければならない時期でもあります。その一つが病院見学ですね。
田舎で超絶人気病院でない場合は、
行く→少し見る→交通費もらう→飲む→「後はよろしく」
でおおよそどうにかなります。
が、人気病院ではそうも行かず、
・複数回見学に行く
・研修担当の先生がいる科を見学する
・やる気を見せる
などなど対策が必要だそうです。
"だそうです"としたのは、端から人気病院を狙っていなかったからなんですけどね。
それでも、いくらかここを見たほうがいいだろうという個人的な意見を書いていきたいと思います。
1.研修担当の先生に出会う。
人気病院であろうがなかろうが、研修担当の先生には必ずあっておいたほうが良いでしょう。研修が開始したら、最も長期に渡ってお世話になる先生になるはずです。
研修担当の先生と2年間毎日会って話をするような病院はあまりないとは思いますが、研修生活でなにかあったときに一番重要な先生になります。ですから、
・話が通じない
・自分のやる気度と合わない
・ウマが合わない
ということがないか確認したほうが良いでしょう。必ずしも仲良しこよしである必要はありませんが、最低限ビジネスライク以上の付き合いが出来ないと、今後の進路に暗雲が垂れこめかねません。
2.自分の志望科を回る。
「普通回るでしょう」と思っていたのですが、たまに志望科がない病院に研修に行ってしまう人がいます。僕には理解できませんが、なにか超人的な理由でもあるのでしょうか・・・
特に志望科が決まっていなければ、実習で面白かったところでも一番テストで点数が取れたところでも構いません。将来進路として選択し得るところは見ておくべきです。外科や内科志望であれば、新専門医制度でローテーションする可能性があるところを見るのも良いでしょう。
回る科に困ったら、研修制度上必須の科、つまり
内科
救急(か麻酔科)
外科
小児科
精神科
を回っておくと良いと思います。
見学中は、自分の思い描く研修ができるかどうか確認しましょう。消化器内科であれば、内視鏡検査はどこまで研修医ができるのかとか、消化器外科であれば、研修医が手術することはあるのかとか、自分の希望が叶えられるか聞くなり見るなりするべきでしょう。志望度が低い科であれば、それを乗り越えられるのか?というのも大事なポイントです。
3.研修医と話をする
まず、上に研修医がいない病院は、特に理由がなければ避けたほうが無難です。1つ上の先生は、自分の目標となり、また相談役にもなります。(例外もあります)
1つ上の先生がいないと、目標となるのが遠い存在となり、気軽に相談もできず、最悪の場合研修を修了出来なくなってしまいかねません。
研修医と話をする機会があれば、聞いてみたいことを是非聞きましょう。例えば、
・普段のスケジュール(病院資料などに書いてあることは半分以上嘘です。)
・初任給の出る日(金欠マンが翌月払の病院に行くと、4月で破産します。)
・当直の頻度
・休日の過ごし方
などなど。話をしているとき、目が死んでないか、声が死んでないかは要チェックです。採用面接ではないので、肩肘張らず、礼節をわきまえて色々聞いてみましょう。
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病院見学は、自分が病院を選ぶ際の重要な情報源になると同時に、病院としても新しく来る人がどのような人かを知る貴重な機会でもあります。少しでも興味がある病院は必ず見学に行って、実際の雰囲気を味わうと良いでしょう。
後から思い出してこの記事に追記するかもしれません。