病院説明会の回り方
どうも。
自分で自分の方針がよくわかっていないのですが、時期的にマッチング関係のことを書いていこうと思います。医学生向けです。
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夏が近づくこの季節は、最大手のレジナビを始めとして、病院説明会が盛んに行われる季節でもあります。つまり、
説明会→病院見学→面接→研修病院決定!
の流れがついに始まるわけですね。
無知な私は、そんな流れを意識もせず、無対策で説明会に向かったわけです。
失敗その1 どこへ行けばいいかわからない。
こういう類の説明会は、小規模なものでも数十程度~大きいものだと500を超える施設が出展します。つまり何も考えないでいくと、
行き先に迷い
挙げ句
興味のない病院の説明に巻き込まれる
(ど田舎や宗教的雰囲気のあるところです)
ことになります。(なりました。)
ですから、予め地域や志望科を絞って、当たりをつけてブース巡りすることをおすすめします。志望かなんて確定でなくても良いのです。往々にして後から変わります。
どこを回ればいいか行き詰まった場合は、説明会のアドバイザー的な人を頼るのも手です。オススメされる病院が自分にぴったりな病院であることは少ないですが、いろいろな病院の情報を手に入れておくと、マッチングまでに迷いが生じたときの選択肢が増えます。
「一つの病院に決めていて、迷わない自信がある」という方も、説明会の段階ではなるべく多くの病院を回ることをオススメします。なぜなら、私自身が迷わない自信があったのに最後に迷った張本人だからです。
例えばあなたが臨床実習始まりたての5年生である場合、
・辛い科の前後
・長期休みの前後
・試験の前後
・進級の前後
・実習終了後
・面接直前期
に迷いが生じがちです。特に、最後の実習が終わっていざ面接となると、
「日程調整が面倒くさい」
「小論文対策がめんどくさい」
「履歴書書きたくない」
「この病院OSCEあるし、CBTの点数使うし」
「卒業試験が近いのに!!!(大学による)」
となって、自分に残された選択肢が第一志望と滑り止めしかないことに気づき、
絶望します。
だからといって、すべての病院を回ることはほぼ不可能なので、
1. 行きたい地域の
2. 興味のある科がある
病院は、なるべく回っておくと良いでしょう。
失敗その2 何を聞けばいいかわからない。
無対策で説明会という、まるで初期装備で最終ダンジョン入り口に来たような私は、なんとか席について聞きたくもない説明を聞くことになりました。
偉い人の説明が終わると、ほぼ必ず
「なにか質問はありますか?」
という攻撃配慮を受けることになります。ここで無邪気に
「どのくらい休めますか?」
なんて聞いてはいけません。私は聞きました。場合によってはそこから説教タイムの始まりです。
聞くことは予めそれっぽいことを考えておきましょう。ここでの質問が(他業界のように)採用に影響する確率はかなり低いと思われますので、オリジナリティを発揮する必要はありません。人気病院はわかりませんが。
よくある質問は
「見学する際にオススメの科はありますか?」
「(研修医に対して)どうしてこの病院を選んだんですか?」
「初期研修後はどのような進路をとった先生がいますか?」
などでしょう。志望順位が高くない病院ならこの程度で十分です。無難なことを聞きましょう。
志望順位が高い病院なら、もっと聞きたいことを聞くのも良いでしょう。具体的な研修内容やどのような雰囲気で研修しているかなどを、適宜オブラートに包みながら聞きます。間違っても
「当直は楽ですか」
なんて聞いてはいけません。いくらお客様扱いされているとはいえ、その程度の配慮は必要です。
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他にも個人的な説明会の反省点はいっぱいあるのですが、この2つだけは伝えたかった。これが私からのメッセージです。
説明会に行って病院見学に行かないなんてことは、日常にありふれすぎて誰も気にしません。ぜひ、多くの病院の説明を聞いて、今後のマッチングに備えましょう!
私服指定でなければスーツ系の服装で行くことをおすすめします。念の為。